【ビジネスホテル事例】口コミ満足度を上げるポイントは朝食! クオリティにこだわるホテルが選ぶパンとは?

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ホテル選びのポイントとして、多くのお客様が重要視する「朝食」。これは、ビジネスホテルも例外ではありません。

今回は、オリエンタルベーカリーの営業担当である堀内健司が、都内に複数の店舗を展開するビジネスホテルのご担当者様にインタビュー。全店舗でオリエンタルベーカリーのパンをご使用いただいている同ホテルに、ホテル朝食におけるパンへのこだわりや決め手などについてお話をうかがいました。

今回お話をうかがった担当者のS様は、2016年より朝食の企画・運営から、清掃・施設管理まで、ホテルの後方業務を一手に担われています。

S様のいるホテルはビジネスマンが顧客のメイン層。リピーターが多いため、いかにお客様を飽きさせない魅力的な朝食を提供できるかが重要な要素となっていました。また、新型コロナウイルスの流行など、世間の状況の変化や新しいニーズに素早く対応することが求められる局面も。

S様は、ホテルを利用するお客様の満足とホテルの運営、両面の視点を持って日々の業務に取り組まれています。

ホテルの口コミの評価アップのポイントは「朝食」

オリエンタルベーカリー 堀内健司(以下、堀内):お客様からのホテルの評価については、立地や部屋の清潔さなど様々なポイントがあると思いますが、S様のホテルが特に朝食サービスを重視されている理由はどこにあるのでしょうか?

某ビジネスホテルご担当者(以下、S様): たしかに、お客様からいただくホテルの評価ポイントは複数ありますが、予約サイトなどでの評価に最も影響するのが朝食なのです。接客や寝具の質などももちろん重要ですが、口コミで朝食について記入されるお客様が非常に多いのです。お客様の満足度を上げてホテル経営をさらに向上させるためには、1日のスタートの活力になる朝食を満喫していただくことが必須と言っても過言ではありません。
そこで当ホテルでは、肉料理やカレーなどの新メニューを展開するとともに、主食の1つあるパンを、安定した品質でスムーズに提供したいと考えるようになりました。

堀内:満足いただける朝食を考える上で、パンについてはどのような点を重視されていますか?

S様:やはり、一番は「おいしさ」です。なので、以前は焼きたてのパンを召し上がってくださることを当ホテルのセールスポイントの1つとしていました。焼成前の冷凍の生地を仕入れ、オーブンで20分ほど焼いてから提供しておりました。しかし、オペレーションの負荷が大きいという運営面の課題もあり、質は落とさずに、より効率的においしいパンを提供する方法を探っていたところ、オリエンタルベーカリーさんを知る機会がありました。

1分焼くだけでサクサクのクロワッサンを提供できる

堀内:オリエンタルベーカリーのパンで最初に扱っていただいたのが、当時開発したばかりだった「バター香るクロワッサン」ですね。

S様:おいしさと効率の両立を叶えてくれたのが、まさにこのクロワッサンでした。焼成済みの冷凍パンですが、オーブンで1分ほど温めるだけで、生地から焼成するものと変わらないおいしさだったのです。これまでのパンは焼き上がるまで20分ほどの時間を要していましたから、オリエンタルベーカリーさんのパンを導入することで運用面の負担は大幅に改善できると考えました。提供までの効率が大幅に向上したのに加え、焼きたてのものと変わらないサクサクで香り高いクロワッサンを提供することができるようになったのです。

堀内:冷凍技術なども日々進歩するなかで何度も試作を重ねたこの商品は、オリエンタルベーカリーとしても自信作でした。タイミングよくご提供することができて、我々としても嬉しい限りです。今ではクロワッサン以外の商品もお使いいただいていますね。

S様:オリエンタルベーカリーさんの技術力の高さゆえ、どのパンにおいても質は非常に高いものと感じています。始めはクロワッサンの取り扱いを1店舗からスタートしましたが、評判がよかったため順次他店でも導入を開始。今ではすべての店舗でオリエンタルベーカリーさんのパンを複数使わせていただいています。

安全安心の個包装パンで、コロナ禍のニーズにも素早く対応

堀内:2020年に入ると、新型コロナウイルスの影響で、ホテルの朝食やパンに求められることも変わりましたね。

S様:新型コロナウイルスの感染拡大以降、宿泊されるお客様は以前にも増して衛生面に気を使われるようになりました。朝食においてもビュッフェ形式を止め、感染防止の観点での対応が求められるようになりました。コストやオペレーションの負担を上げないまま朝食を以前のように満喫していただくためにはどうしたらいいかと考え、たどり着いた対応策の1つが個包装パンの提供です。これならコロナ禍の食事でも安心して召し上がっていただけますし、提供側の負担も大きくありません。オリエンタルベーカリーさんには急遽個包装パンの発注に対応いただき、感謝しております。

S様のお話を伺う、オリエンタルベーカリー 堀内健司

堀内:オリエンタルベーカリーは業務用パンメーカーとして、病院や福祉施設などにもパンを納品しています。個包装パンは、衛生面の観点から、もともと病院・施設向けに展開していた商品でした。それがこういった形で、ホテルや外食業界からのニーズにお応えすることにもつながりました。

S様:ホテルへの個包装パンの納品はこれまでされていなかったようですが、コロナ禍で生まれた新たなニーズにフレキシブルに対応していただけてとてもありがたかったです。そもそも個包装のパンを提供されている業者さんは少ないですが、オリエンタルベーカリーさんの場合には個包装パンもラインナップが充実しているので、お客様にも大変喜んでいただけました。

堀内:ホテルやその朝食、パンに求められるお客様のニーズは、これからも変化していくと思います。パンを仕入れていただく皆様にも、パンを召し上がる皆様にも喜んでいただけるような存在でいられるためにも、今パンメーカーに求められているものは何か?を常に捉えていくことが大切だと感じています。

※掲載情報は2022年2月現在のものです

記事内に登場したパン

プロフィール

堀内 健司

株式会社オリエンタルベーカリー 東京営業所 所長代理

大学卒業後、2012年に㈱オリエンタルベーカリーへ入社。西大阪販売に配属され、配送・営業の経験を積む。現在は東京営業所にて、関東エリアを中心に新規顧客開拓を行いながら、営業所の運営や人材育成にも携わる。