【丸福珈琲店様事例】パンの提案からメニューアイデアまで、一緒に考え一緒につくるパートナー
大阪に本店を構える老舗喫茶店「丸福珈琲店」は、昭和9年(1934年)創業。関西と関東を中心に29店舗を展開する同店は、創業者のこだわりや想いを受け継ぎ「変わらない良さ」を提供し続けています。
そんな丸福珈琲店のメニューの一部でご使用いただいているのが、オリエンタルベーカリーのパン。「変わらない良さ」の実現に向けて、パンの納品だけではなく新しいメニューの開発などもサポートさせていただいております。
丸福珈琲店で販売促進のための企画やメニュー開発を担当する濱村太郎氏と、オリエンタルベーカリーの営業担当である小松瑞穂に、両社で取り組むメニュー開発の裏側について話を聞きました。
味もブランドも「変わらない良さ」を提供しつづける
――「丸福珈琲店」は、長い歴史を持つ喫茶店ですね。はじめに、貴社のブランドやこだわりについて教えて下さい。
丸福珈琲店 濱村さま(以下、濱村):丸福珈琲店は今年で創業87年を迎える喫茶店ですが、はじまりは創業者の珈琲に対する強いこだわりと探究心からでした。我々は、いまでもそのこだわりを受け継ぎながら追究を重ね、常に変わらないおいしさをお客様に提供することを大切にしています。珈琲の味だけでなく、丸福珈琲店のブランドとしても「変わらない良さ」を提供し続けることが最大の目的です。
――小松さんは、丸福珈琲店に対してどのような印象を持っていますか?
オリエンタルベーカリー 小松瑞穂(以下、小松):店内の雰囲気からメニューに至るまで、徹底したこだわりを感じます。今年で担当は6年目になりますが、私もすっかりファンの一人。若い方から年配の方まで、世代や性別を超えてみんなを温かく迎え入れてくれる、そんな喫茶店だと思います。
――その「こだわり」を実現している要素の一つがメニューだと思いますが、具体的にはオリエンタルベーカリーのどのパンをメニューに使用されているのでしょうか?
濱村:主軸となるのはサンドイッチ用に仕入れている食パン「Uブレッド」です。サンドイッチのパンで大事なのは、中身の具材の味を邪魔せず引き立ててくれること。もちろん、パン自体のおいしさも兼ね備えている必要があります。Uブレッドは、そのシンプルなおいしさがぴったりでした。
小松:Uブレッドは、弊社の主力商品の一つです。喫茶店の場合、毎朝来店して朝食を食べるというお客さんもいらっしゃると思いますが、もちっとした食感はありつつほんのり感じる甘みが主張しすぎないので、「毎日食べても飽きないパン」という点でもUブレッドはおすすめです。
濱村:東京にも出店することになった時、実は、はじめは別のメーカーさんのパンをサンドイッチに使っていたんです。大阪と東京では客層なども違うので、そこを意識してのことでした。しかし、やっぱり関西で出しているものと同じ味を提供したいという想いがあり、東京の店舗でもUブレッドを使わせていただくことにしました。まさに「変わらない良さ」の提供です。東京の店舗の従業員はもともと関西の店舗にいたメンバーでもあり、関西で提供していたサンドイッチの味も知っていたので、とても喜んでいましたね。
日々のコミュニケーションから、新しいメニューアイデアが次々と生まれる
――オリエンタルベーカリーのパンが、丸福珈琲店のこだわりの一端を担っているのですね。小松さんは、そんな丸福珈琲店の担当営業として、どのようなことを大事にされていますか?
小松:濱村さまと直接お話をさせていただける機会をとても大切にしています。1〜2ヶ月に一回は必ずお時間を頂戴して、パンの紹介やパンを使った新規メニューの提案以外にも、色々な情報交換をさせていただきます。実際に、その会話の中から弊社の商品の新しい使い方などが生まれているんです。
濱村:私とは年齢も性別も違う小松さんだからこその視点は、とてもありがたいです。パンの話だけでなく、世の中の流行やニーズなど、あらゆる情報を大量の資料にして持ってきてくれるので(笑)。それらの情報をネタに会話を重ね、アイデアを出し合いディスカッションをするうちに、新しいメニューの具体案や企画ができあがっていきます。
――お互いに、とてもよい関係性が築けているのですね。提案から商品化に至った具体的なエピソードはありますか?
濱村:普通とは違う、なにか新しいサンドイッチのアイデアはないかと考えていた時、「10cm角デニッシュ」という商品を紹介してもらいました。試食をして、その味や食感から実際のメニューイメージを膨らませ、小松さんとも相談をしながら商品化しました。
これに限らず、ご紹介いただけるパンはどれもタイムリーで味や使い勝手もよいので、いろいろなアイデアが生まれます。
小松:「10cm角デニッシュ」は、サンドイッチの他にも、サラダに添えたりデザートに使ったりと、いくつかのメニューに採用していただきました。濱村さんと会話する中で、自分でも想像していなかったようなメニュー案にまで広がって、私自身とても感謝しています。
また、弊社のパンを使用いただいたメニューの完成写真や、お客さんからの実際の反応なども共有いただいています。
これまでもこれからも、一緒に歴史を紡ぐパートナー
――丸福珈琲店は2034年に創業100周年を迎えられますね。今後の展望をお聞かせください。
濱村:「変わらない良さ」を提供し続けたいという想いは変わりません。100年という大きな節目に向けて、オリエンタルベーカリーさん、そして小松さんのような信頼のできるパートナーとその歴史を一緒に紡いでいけることを嬉しく思います。
小松:これまでにたくさんお褒めの言葉を頂戴したからこそ、これからもずっと期待していただける存在でありたいという想いが強くあります。お付き合いが長くなるほどに、もっとよい提案や情報提供ができるよう、引き続き頑張っていきたいです。
※掲載情報は2022年1月現在のものです。
記事内に登場したパン
Uブレッド
湯だね製法で作った食パン。耳が柔らかく、ほんのり感じる甘みともちっとした食感が特徴。
10cm角デニッシュ
シート状に焼き上げたデニッシュ。サンドイッチにもデザートにもお使い頂けます。
プロフィール
濱村 太郎
株式会社丸福商店 本社MD推進部 副課長
丸福珈琲店の本社で店舗全体のフェアやコラボ企画メニュー開発を担当。2014年に様々な業種を経て「珈琲のそばで仕事がしたい」と決意し入社。上本町ユフラ店・ルクアイーレ店の店長を経て2015年に現ポジションに着任。
小松 瑞穂
株式会社オリエンタルベーカリー 営業部 主任
大学卒業後、オリエンタルベーカリーに入社。新規営業、既存営業、おやつ開発、仕入れ窓口、外食・ホテルチームリーダーを経て、現在は第三営業部「重要顧客担当チーム」で既存店へのソリューション提案営業を手掛ける。
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